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経営改善ブログ

[2014.12.27]

カテゴリー:人材育成, 日々の出来事

9月に「人事制度」について、ブログに書かせていただきました。

今回はその続きを書かせていただきたいと思います。

そもそも、「人事制度」とはピラミッドのような構造になっています。
組織風土・組織構造がピラミッドの下のベースとしてあり、その上に人事システムの運用ルールを記した
等級制度が中心にあり、その等級基準に基づき評価制度、報酬制度、能力開発制度、目標管理制度があります。
その上に、経営戦略があり、頂点に経営理念・経営ビジョンがあります。

今回はそれぞれの詳細な説明は省略させていただきますが、人事制度を構築あるいは再構築するにあたって
いいえ、それ以前に会社としての体を成すためには、「経営理念」が必須となります。

また、会社の成長システムと組織・人事のシステムは相互に関係しています。
「人事制度」は、会社の「経営理念」に基づかなくてはなりません。
そのため、「人事制度」をつくる際には、まず自社の「経営理念」を掲げ、経営ビジョンに落とし込んでいきます。
それを数値化し経営計画を策定し、行動や予算を設定していきます。

ところで、長らく日本企業の代表的な人事制度であった「終身雇用制度」ですが、ここ数年の社会的背景の
変化から、これまでのような運用が難しくなってきました。また、高度経済成長期をとうに過ぎた現代に
あっては、毎年必ず全社員が昇給するような従来の人事制度を維持していくことは困難です。

そこで、近年の特徴として、企業の求める労働力は「長く勤務できる人」ではなく、労働者の質を明確にして
「会社への貢献度」の高い労働者が評価されるように変わりました。

企業の成長・発展には、働く社員の活性化を向上させる仕組みが不可欠であり、人事制度や人事評価制度は
社員満足度や社員のモチベーションアップへ大きく影響します。
そのため、各企業はより良い人事制度・人事評価制度を構築していく必要性に迫られ、各企業に合わせた制度が
構築されるようになり、高度経済成長期時の横並び的なものから、多様化を見せるようになってきました。

薄日が差してきたと言われますが、現在のような不況の中、危機感を持ち、意識改革を行い、社員一人ひとりの
知恵と力を一つのベクトルに結集する必要があります。
これまで培ってきた職務知識・経験・習熟した技能をもとに、「会社の成長・発展」を、社員一人ひとりの豊かな
ワークライフを実現できるような「人事制度」の構築が必要とされているのではないでしょうか。

そのような、「人事制度」を構築することで、社員の努力を公正に評価し、処遇に反映できるようになります。
また、成果だけを求める成果主義ではなく、社員は会社の財産であるとの考えのもと、人材育成を行わなければなりません。
そうすることで、人材から人財に育成していくことができるのだと思います。
「人事制度」とは、人材を人財に育成するために必要不可欠なツール・羅針盤であると思います。

 

本年はこれが最後のブログとなります。

本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
来年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。

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