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経営改善ブログ

[2026.5.29]

カテゴリー:経営

中小企業の経営者がAI(人工知能)をビジネスに導入・活用する際、大企業のような潤沢な資金や専門人材がないからこそ、「限られたリソースでいかにリスクを抑え、最大の効果を出すか」という視点が極めて重要になります。

経営者が押さえておくべき具体的な留意点を、4つの軸に整理しました。

1. 目的の明確化(「AIを使うこと」を目標にしない)

もっとも陥りがちな失敗が、「流行っているから」「競合が使っているから」という理由での導入です。

  • 課題起点で考える: 「人手不足による問い合わせ対応の遅れ」「契約書チェックの標準化」「売上予測の精度向上」など、まずは自社の具体的な課題を洗い出します。

  • 投資対効果(ROI)の見極め: 高価な独自システムの開発(カスタムAI)ではなく、まずは月額数千円〜数万円で使える既存のSaaS(クラウド型サービス)や、生成AIのビジネスプランからスモールスタートするのが鉄則です。

 

2. リスク管理とセキュリティ(最大の重要事項)

中小企業であっても、情報漏洩や法令違反が起きれば企業の信用に致命的な打撃を与えます。

  • 機密情報の入力禁止(最重要): 無料版の生成AIなどをそのまま使うと、入力したデータ(顧客情報、独自の技術、未公開の財務データなど)がAIの学習データとして再利用され、外部に流出するリスクがあります。必ず「データ学習をさせない設定(オプトアウト)」や、商用向けのセキュリティが担保されたプラン(ChatGPT Team/EnterpriseやCopilot for Microsoft 365など)を選んでください。

  • 「ハルシネーション(嘘)」のファクトチェック: 生成AIは、もっともらしい嘘(事実とは異なる回答)を出力することがあります。AIが作った文章やデータは、必ず人間の目でファクトチェック(事実確認)を行ってから外部に出してください。特に法的文書や対外的な広報、顧客への提案書は必須です。

  • 著作権・ライセンスの確認: AIが生成した画像や文章が、他者の著作権を侵害していないか、また商用利用が認められているツールかどうかを必ず確認してください。

 

3. 社内の仕組みづくりと教育

AIツールを導入しても、現場の社員が使いこなせなければ意味がありません。

  • ガイドラインの策定: 「どの業務で使っていいのか」「入力してはいけないデータは何か」を明確にした、社内向けの「AI利用ガイドライン」を必ず作成し、周知徹底してください。

  • 小さな成功体験(クイックウィン)の共有: まずは「議事録の要約」「メールの文面作成」「ブレインストーミングの壁打ち」など、誰でもすぐに効果を実感できる業務から触れてもらい、社内の心理的ハードルを下げることが成功への近道です。

 

4. ベンダー(IT業者)任せにしない

外部のITコンサルタントやシステム開発会社に相談する際、すべてを丸投げするのは危険です。

  • 自社の業務プロセスは経営者・現場が一番知っている: AIに「何を学習させ、どうアウトプットさせるか」の設計には、自社の業務知識が不可欠です。ベンダーとは「対等なパートナー」として対話し、自社主導でプロジェクトを進める意識を持ってください。

 

AIは「魔法の杖」ではなく、非常に優秀な「新入社員(あるいはアシスタント)」のようなものです。指示の出し方(プロンプト)次第で成果が大きく変わり、時には間違ったことも言います。経営者自身がまず触れてみて、その特性を肌感覚で理解することが、もっとも確実な一歩になります。

 

安部中小企業診断士事務所は、“100年続く企業”を応援しています。

[2023.7.22]

カテゴリー:経営, 経営コンサルタント

ここ数ヶ月にわたり「経営」とは何か?ということをブログで述べさせて頂きましたが、いよいよ今回が最終回です。

今まで私が述べさせて頂いたことを「方程式」にすると下記のようになります。

「経営=マーケティング(≒セールス)×マネージメント+イノベーション」
ただし、この方程式は一定規模以上の会社に当てはまるものでありベンチャー企業や中小・小規模企業においては
「経営=セールス+イノベーション」になるのではないかと思います。

それは、「セールス」と「イノベーション」だけが企業に必要な果実(成果)を生むのであり、その他の職能はみな費用(コスト)だけしか生まないため、経営資源に乏しいベンチャー企業や中小・小規模企業は、「セールス」と「イノベーション」に経営資源を集中した方が良いからです。

やはり、最初に述べさせて頂いたように「販売なくして、事業なし」ということになります。

ところで、今回のシリーズの1回目で、経営コンサルタントとして企業を支援させていただく立場の者として
「机上の理論は、ほとんど意味を持たない場合が多い」と書きましたがそれは、私も含め経営コンサルタントに戒めの意味合いも含んでいます。

最近、「学者」のような経営コンサルタントが多いような気がするからです。
「学者」は、行動の重要性を信じておらず、知識それ自体を目的にしています。
(決して学者の方々を批判しているわけではありませんので、悪しからずご了承ください。)
しかし、知識は行動・実践してこそ、その価値が存在すると思います。

ドラッカーも、「学者が知識と呼んでいるのは情報に過ぎずそれ自体では限られた価値しか持っていない」と語っています。
我々、経営コンサルタントは「知識」だけを経営者の方々に伝えるだけではなく、経営者の伴走者として一緒に行動し、もっと汗をかく必要があると思います。

「販売なくして、事業なし」と自分自身にも言い聞かせながら
経営者の良き伴走者として、今後も頑張って汗をかいていきたいと思います。

安部中小企業診断士事務所は、“100年続く企業”を応援しています。

[2023.6.24]

カテゴリー:経営, 経営コンサルタント

6月も残り僅かとなりました。
今年の折り返し地点となり、早いもので残り半年となりました。

前回までのブログで、「経営≒営業」という内容で述べさせていただきました。

今回は、経営において企業が成長していくとどうしても必要となる「マネジメント」について述べていきたいと思います。

「営業」活動において不可欠なものは、「目標設定」と「自己管理」だと思います。

個人レベルにおいては、

①組織の目標に基づき
②自分自身が貢献すべき領域を明らかにし
③その領域でいかなる成果を上げるのかを設定し
④その目標達成に責任を持ち
⑤そのために、いかに自分自身を管理していくのか

ということが重要になってきます。

これを企業レベルに置換えれば、「マネジメント」ということになるのではないでしょうか。

「マネジメント」とは、

①企業(経営者)の目標に基づき
②企業が貢献すべき事業領域を明らかにし
③その領域でいかなる成果を上げるのかを設定して
④その目標達成に責任を持つこと
⑤そのために、いかに組織全体を管理していくのか

考査・実行・検証するということだと思います。

「マネジメント」理論の第一人者としては、ドラッカーが挙げられます。
私なりの解釈で、少しだけドラッカーの理論をご紹介をさせていただきたいと思います。

ドラッカーは、「マネジメント」とは、組織として成果を上げるための道具・機能・機関であると言っています。
日本においては一般的に「管理」という意味合いで使用されますが、それは非常に狭義の意味だと思います。

そして「マネジメント」には、3つの機能があると言っています。

1つ目は、「事業」のマネジメント。
企業は行っている事業、行うべき事業をうまくマネジメントしなければならない。という意味ですが
「事業」とは、「マーケティングとイノベーションによって、顧客を創造する活動」であり
「環境適応的な仕事ではなく、創造的な仕事でなくてはならない」と定義し、そして「マネジメントは業績のみによって評価される意識的な活動でなくてはならない」と定義しています。

2つ目は、「経営管理者」のマネジメント。
「経営管理者をマネジメントし、人的・物的資源を活用して生産的な企業をつくること」と定義しています。

3つ目は、「人と組織」のマネジメント。
「企業では様々な技能を持ち、質の異なる人によって仕事が行われている。
人とその仕事をマネジメントすることが企業にとって重要なものとなる」と語っています。

60年以上も前に発刊された、「現代の経営」からの引用ですが
現代においても十分通用する理論であると言えるでしょう。

経営を学ぶにあたっての入門編として、大変お勧めする一冊です。

今回は、書評的なブログとなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

安部中小企業診断士事務所は、“100年続く企業”を応援しています。

[2023.5.24]

カテゴリー:経営, 経営コンサルタント

早いもので5月も残り僅かとなりました。。

今回のブログは、前回からの続きとして「営業=心理学+統計学」の後編、「統計学」について述べさせて頂きたいと思います。

統計学とは、一般的に経験的に得られたバラツキのあるデータから応用数学の手法を用いて数値上の性質や規則性あるいは不規則性を見出す学問のことです。

日本では、大学において専門の学部は無いと言われていますが、欧米のビジネススクールでは、ほとんど必修科目となっています。

それだけ、本来であればビジネスにおいて必要不可欠だということです。

「営業活動」に置き換えれば、個々の営業担当者の行動を数値化しデータ化するということになります。

その1つの例として、KPI(重要業績評価指標)の設定が可能となります。

細かい説明は省略させていただきますが、KPIシートを作成し活用することで結果だけではなく、プロセスを管理できるようになります。
「良い結果には、良い原因がある」ということが、数値として可視化できるようになります。

誰でも数字で管理できるようになるし、全員で改善策を考えることもできるようになるため、自然とPDCAサイクルを回すことができるようになり、「営業」としての目標達成ができるようになります。

その結果として、当然、経営者は企業を発展させることができるのだと思います。

以上のような理由から、私は、「経営≒営業=心理学+統計学」と考えているのです。
あくまで狭義の意味においてですが。

次回は、経営において企業が成長していくと、どうしても必要となる「マネジメント」について考えていきたいと思います。

安部中小企業診断士事務所は、“100年続く企業”を応援しています。

[2023.4.22]

カテゴリー:経営, 経営コンサルタント

「経営≒営業(セールス)」という視点で過去2回ほどブログを書かせていただきましたが、日頃、企業を支援させていただいている立場から見てセールスが得意で企業を発展させた経営者の方は本当に多いと思います。

それは、経営者としてもセールスマンとしても成功する「リズム」を持ち合わせているからではないかと思います。

営業(セールス)に必要なのは、よく「気合と根性」だと言われますが、私自身が、長く営業畑を経験していて感じていたことは確かにその通りだということです。

もう少し正確に言えば、「感情」が最も必要だと思います。
やはり人は感情の動物であり、人は感情的に人に影響されやすいからではないかと思います。

そしてさらに必要なものは、心理学と統計学だと思います。

営業とは何かと言えば、狭義の意味では心理学と統計学だと私自身は考えています。

成功する経営者やセールスマンは、皮膚感覚で「どうすれば人は動くのだ」ということを知っているように思います。
これは、行動心理学の分野であると思いますが、それらを会得することで、自分自身を動機づけることが可能になり
他人を動機づけることも可能になると思います。

その結果として、経営者としてもセールスマンとしても人よりもかなり早く成功できるのではないかと思います。

また更に、購買心理学的な要素を会得することで、ビジネスで成功する仕組みを作り上げることができ
セールスマンは最高のセールスマンとなり、経営者は企業を飛躍的に発展させることが可能になるのではないかと
思います。

成功する「リズム」とは、「心理学」を学び会得し、それに基づき熱い「感情」を持ってビジネスを行うことで
手に入れられるのではないかと思います。

そして、その「リズム」を継続させることで、「成功のサイクル」に自分自身や企業をのせることが可能になると思います。

統計学に関しましては、次回述べさせて頂きたいと思います。

安部中小企業診断士事務所は、“100年続く企業”を応援しています。

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